同じ言葉なのに通る人 通らない人がいる
更新日 2023.2.7
| 一流プロ講師はありふれた言葉を再発明できる
普通の講師は生徒に次のように指示する。
『何度も復習しないと身につくことはない』
結果、生徒は復習をしない。子供とはそういうものだからだ。ベテラン講師のレベルになると次のように指示する。
『理解とできるは違う。最低3回やらないと解けない』
これである程度は復習してくれるようになる。しかしながら、まだ弱い。一流は次のように指示する。
『何度も復習しないと身につくことはない』
不思議にも普通の講師が言うような言葉を出す。しかしながら、子供たちは指示を受け入れ『復習』をする。
それは、なぜか。
それは同じ『言葉の言い回し』であったとしても
その『言い方と角度』が全く違うからだ。付け足ししておくが、一流プロ講師は復習が大事と率直に伝えた後に次のような言葉をしばしば添える。
『答えを覚えてしまっているから、今見せた思考過程を始めから辿れるか後日必ずチェックしなさい。この道筋の確認を1回でも入れておくとそう簡単には忘れない。これも技術のうち』
俗に反復学習だけを単純に指す、子供にとって耳タコの『復習』。これに自己経験則に基づく新しい価値観を付与し説明する。
同じ『復習』と言うのでも、言う角度と方向性が全く違う。
普通の講師と一流講師。それぞれの角度の違いは何から生まれるのか。
それは『生きざまの違い』である。
レッドカーペットを歩くことができる人間は、この世界で少ないとされている。しかしながら、私たち講師はそれよりも上を歩いているかもしれないと思うときがある。